2021年の3月に購入したBMWのR1250GS(2021年モデル)。
※アドベンチャー(ADV)ではなく無印のGSです。
3か月ほどかかってしまいましたが、やっと1,000㎞走りましたので、おそらく最後のインプレッションになると思いますが、お伝えしたいと思います。
R1250GSに200kmほど乗ったファーストインプレッションは「ファーストインプレッション BMW R1250GS 2021モデル ~200㎞ほど走って思うこと~」に書いていますので、ご覧になっていない方は、こちらをぜひご覧ください。
また、600kmほど走ったセカンドインプレッションは「セカンドインプレッション BMW R1250GS 2021モデル ~600㎞ほど走って思うこと~」に書いていますので、ご覧になっていない方は、あわせてご覧ください。
R1250GSのファースト・セカンドインプレッションで良かったと感じたところ
ファーストインプレッションで良いと感じた次の6つは、1,000km走ったあとでも、やはいりいいと感じます。
- エンジンの低速トルク
- クラッチが軽く、半クラがわかりやすい
- リヤブレーキがよく効く
- ノーズダイブが少ない
- USBポートが搭載された
- スクリーンの大きさがちょうど良い
ファーストインプレッションで良いと思ったエンジン、クラッチ、ブレーキ、ノーズダイブの少なさ、USBポート、スクリーンについては、やっぱりいいですね。
特に、R1250GSのエンジンは、1200シリーズ(LC)のエンジンとは比べ物にならないくらい低速トルクが良くなっています。
R1250シリーズのエンジンに慣れてしまうと、R1200シリーズ(LC)のエンジンはちょっと・・・、と思ってしまうくらい良くなっています。R1200シリーズ(LC)のオーナーの方は、ぜひ店頭で試乗して違いを感じてもらいたいポイントですね。
また、セカンドインプレッションで良かったと感じた次の2つは、1,000km走ったあとでも、やはり、良かったと感じます。
- トラクションコントロールの効きが具合が自然
- 重量変化によるサスペンションの変化が少ない
特にトラクションコントロールは優秀ですね。
先日行ってきたちょこっとツーリングでは、わざと荒れていて、狭くて曲がりくねった道を走ってきました。枯れ葉や砂が浮いた地面でもトラクションコントロールがうまく作動し、アクセルをラフに開けてもテールが大きくスライドすることが無かったのは、素晴らしいところです。
R1250GSのセカンドインプレッションで発見した悪かったところ
600kmほど走った後に書いたセカンドインプレッションで、次の2つの悪いところを発見しました。
- 低速で不安定
- リヤショックがフワフワする
- ハンドルの幅が広すぎる
低速で不安定なのは、低速での旋回性能の良さとの引き換えになるのかな?と思いました。と、言いますのが、狭くて曲がりくねった道でもバイクの重さが250㎏を超えているとは思えないような低速での旋回性能の良さを感じたからです。
同じ道を重さが200㎏を切っているSSのS1000RRで走ったなら、ちょっとこの道は面倒くさいな、と思ってしまうような細くて狭い道も、R1250GSだと一瞬ためらいはしますが、いざ走ってみると何のことは無く、楽々走れてしまいます。
ですので、この低速での旋回性能の良さと低速での安定性の低さはトレードオフの関係なのではないでしょうか。
そして、リヤショックのフワフワ感ですが、これはDynamic ESA(電子調整式サスペンション)をRoadからDynamicに変更することでかなり軽減されました。
Dynamicにすることで足回りは硬く(しっかり)はなりますが、RoadとDynamicを乗り比べるとDynamicは固いね、と思う程度で、はじめからDynamicに設定されている状態で乗ったら固いとは思わないともいます。
R1250GSはハンドリングが気に入るか、気に入らないかが分かれ目
R1250GSが気に入るか、気に入らないかは、ハンドリングが気に入るか、気に入らないかが全てのように思えます。わたしは。
とにかくR1250GSのハンドリングは独特です。間違いなくこの独特なテレレバーという構造に由来するものなのですが。
ファーストインプレッションでも書いていますが、フロントタイヤの接地感の希薄さだったり、ノーアクションでバンクさせやすい割にはアクセルオンでバイクが起きてくれなかったり、また、バンク中に何かのきっかけで急にさらにバンクしてしまったりと、とにかく独特です。
R1250GSの1台だけ所有しているのであればこのハンドリングにそのうち慣れてしまうのでしょうが、複数台所有しているのであれば、通常のテレスコピックのサスペンションとの違いをR1250GSに乗るたびに感じると思います。
ただ、これは、ひょっとしたら一般道を車の流れに乗りながら出の走行では感じ取れない方もいらっしゃるかもしれません。
ワインディングをそこそこのペースで走ると、あ、なるほど、と思われる方が多いと思います。
また、ハンドリングの素直さ(違和感のなさ)だけだと、以前乗っていたホンダのCRF1100(アフリカツイン)(アドベンチャースポーツではなく無印、ノーマルサス)のほうが間違いなく上です。
CRF1100はハンドリングがとにかく素直です。細くて狭いく曲がりくねった道でも、高速なワインディングでもとにかく素直で、フロントもリヤも接地感が非常にわかりやすいバイクです。
狭いところでの低速での旋回性能の良さはR1250GSと差を感じませんが、低速走行での安定性はCRF1100のほうが断然上です。
まとめ:サードインプレッション BMW R1250GS 2021モデル ~1,000㎞ほど走って思うこと~
ツーリングスポットに行けば、かなりの確率でGSと出会うのではないでしょうか?
R1250GSは、決して悪くないバイクです。とうか、むしろ良くできていると思います。
これだけ高価なバイクなのに驚くほどの数が販売されている理由はわかります。
ただ、上でも書いていますが、ハンドリングはとにかく独特です。通常のテレスコピックとは全く違います。
これを良しとするか、悪しとするかは人それぞれだと思います。
ですので、このバイクの購入を検討されている方は是非一度試乗をしてください。一般道だけでなく、ちょっとしたワインディングも含めて。
試乗をしたうえで最終的な判断をされることを強くお勧めします。特に、このバイクは高額ですので。
それでは、みなさんの参考になればうれしいです。
【追記】ファイナルインプレッションを「ファイナルインプレッション BMW R1250GS 2021モデル ~慣らしが運転が終わってから~」にアップしましたので、あわせて読んでいただけたら嬉しいです。