BMWのR1250GSにスマホホルダーを付けました。バイクを運転する時は、スマホをナビ代わりに使っているからです。
R1250GSには、純正ナビホルダーが最初から付いています。しかし、純正ナビは非常に高価なのにナビ精度がいまいちです。また、純正ナビホルダーに取り付けるスマホホルダーも販売されていますが、正直、これも良さそうなものがありません。
そこで、わたしの愛車、BMWのS1000RRにはSPコネクト(SP CONNECT)のスマホホルダーを取り付けていますので、そちらと合わせることにしました。
S1000RRにSPコネクトのスマホホルダーを取り付けた記事は「SSのセパハンバイクにスマホホルダーを取り付ける ~RAMマウント、クアッドロック、SPコネクトを比べました~」をご覧ください。
また、この後SPコネクトのスマホホルダーがリニューアルされ、強度が25%アップ、専用スマホケースが40%薄くなりました。
既存のSP CONNECTユーザーも最小限の出費でリニューアルされたSP CONNECTのスマホホルダーを使えるようになりますので「【リニューアル】SP CONNECTのスマホホルダー ~フォンケースがMagSafe対応!~」をご覧ください。
また、SPコネクトのスマホホルダーを取り付けたので、純正ナビホルダーとステーは取り外しました。
純正ナビホルダーとステーは取り外しにはちょっとしたコツがありますので、失敗したくない方は続きをご覧ください。
SPコネクトのスマホホルダーは簡単取り付け、取り外し
SPコネクトのスマホホルダーは、各スマートホン専用に設計されたフォンケースとバイクに取り付けるマウントで構成され、フォンケースとマウントにある溝を合わせスマホを90度回転させることでロックがかかり、スマホの取り付け取り外しが非常に簡単にできるスマホホルダーです。
フォンケースはiPhone用はもちろんgalaxy用もラインナップされており、専用ケースが無い場合は張り付けタイプの汎用ケースが販売されているので、多くのスマホに対応が可能です。
また、フォンケースはロックシステムが搭載されているにもかかわらず薄くできており、確かに通常のスマホケースに比べると厚みが出てしまいますが、衝撃吸収機能を備えたケースと比べると厚さはさほど変わりが無いように思えます。
マウントはハンドルに取り付けることが出来るものはもちろん、わたしのS1000RRに取り付けているようなステムホールに取り付けられるものを含め、数種類ラインナップされています。
このSPコネクトのスマホホルダー、取り付けが簡単なのにも関わらすフォンケースとマウントの取り付け部分にガタが無く、さらにマウントは航空機グレードのアルミ合金を使用していて軽量なのに走行中にいやな振動が出ることもありません。
リーズナブルなスマホホルダーの中には走行中振動が激しく、スマホの画面が非常に見づらいものもあります。
スマホをナビ代わりに使うのであれば、激しく震えるスマホを見ながらの運転は非常に危険なものとなってしまいます。
そういった点でも、SPコネクトのスマホホルダーはお勧めできる商品だと思っています。
SPコネクトのスマホホルダーの取り付け方
今回R1250GSに取り付けたSPコネクトのマウントはモトマウントプロといわれるもので、主にバータイプのハンドルに取り付けることが出来るマウントです。
ハンドル外径はφ22.2、25.4、28.6、31.7に対応しているので、多くのバイクで取り付けることが出来るのではないでしょうか。
取り付けは非常に簡単で、マウントにある六角ボルトをいったん外し、ハンドルバーに適合するクランプスペーサー(カラー)を取り付け再びボルトを締めるだけです。
六角ボルト用の工具は付属されているため、改めて用意する必要もありません。
どこに取り付けるか、に悩むだけで、取り付け場所さえ決まってしまえばあとは簡単です。
実際にわたしのR1250GSに取り付けた写真です。
マウント自体が大げさなサイズではないので、スマホを取り外した状態でもあまり目立たずすっきりしています。
ただ、R1250GSのハンドル外径が約φ32.2㎜なので本来は取り付け対象外ですが、なぜかギリギリマウントを取り付けることが出来ます。
もちろんその場合、プラスチック製のクランプスペーサー(カラー)を取り付けることが出来ませんので、マウントの金属部分がハンドルバーに直接あたり傷がつく恐れがあります。
ハンドルバーに傷がつくのが嫌だという方は清くあきらめる、または、薄めのテープを貼って傷がつくのを防止して下さし。
わたしは適当なものがなかったため、配線をまとめるために使用する自己融着テープをハンドルバーに1週ほどに巻いたのちにマウントを取り付けましたが、ひょっとしたらこれでも傷がついてしまっているかもしれません。
こちらがフォンケース(galaxy S10用)を取り付けたときの写真ですが、スマホがメーターを覆い隠すこともなく、ハンドルバーにも干渉しません。
2021年式のR1250GSからメーターの右側にUSBのソケットが設置され、そこから電源が取れるのでわたしのようにスマホをナビ代わりに使うような方は、スマホのバッテリーを気にしなくて済むようになったのは非常に良い点ですね。
R1250GSの純正ナビホルダーの取り外し方
ナビホルダーの取り外しは、要領さえ分かっていれば15分程度のものです。
わたしは今回初めてだったことと写真を撮りながらの作業だったので、大体45分くらいかかってしまいました。
使用する工具ですが
- トルクスのT20,T25
- 10㎜のスパナまたはストレートのメガネレンチ
- ニッパー
これと、ナイロンバンドを1本。
なお、トルクスのT25はロングサイズがベストです。
まずは、ナビマウントから出ている配線を取り外します。
これはフェンダー右側から覗き上げた写真です。
ナイロンバンドで止まっている白と黒のカプラーがナビマウントにつながる配線です。
ナイロンバンドを切り取らなくても何とかカプラーは外れますが、後述する作業をするのであればナイロンバンドを切り取った方が作業は断然しやすく早くなります。
わたしは躊躇なく切り取りました。
これは上から見た写真です。
直視してこのように見ることはできません。カメラを無理やり突っ込んで写しています。
作業自体は上からでも下からでもできますが、下から覗き上げて作業した方が、カプラーを直視することが出来るので楽だと思います。
ロックは黒い側のカプラー(車両側)に付いていますので、ロックを押し下げ解除してください。
続いて、ナビステーを取り外します。
まずは、スクリーンを一番上まで上げます。
次に、スクリーン下の黒色の樹脂カバーを取り外します。
ボルト4本で止まっていますので外します。
使う工具はトルクスのT20です。
黒色の樹脂カバーを外すと、次はナビステーを取り外します。
ナビステーは左右それぞれ2本、合計4本のボルトで止まっています。
使用する工具はトルクスのT25と10㎜のスパナもしくはストレートメガネレンチ。
まずは左側です。
続いて右側ですが、矢印で示しているところにあるボルト(写真ではすでに取り外しています)はスクリーンを上下させるノブがある関係上奥まったところにありますので、ロングのトルクスレンチを使用しないと取り外すのが難しいかもしれません。
わたしはKTCのショートサイズのトルクス(品番 BT3-T25S)で取り外しましたが、かなり無理をしました。工具はKTCのショートサイズのトルクス(品番 BT3-T25L)を使った方が楽に作業できるでしょう。
ナビステーを取り付けているボルト4本すべて取り外したら、今度はスクリーンを一番下まで下げます。
そして、運転席(ハンドル側から)側からナビステーの両端を持ち、内側にたわませながら上の方へ引き抜きます。
この時、周りの部品に傷をつける確率がかなり高いので、傷を付けたくない方は養生テープなどを張り付けておいてください。
また、中途半端にたわませたのでは外れませんし、周りに傷をつけてしまう確率がさらに上がりますので、そこそこの力でたわませてください。
ちなみに、ナビステーを取り付けていたボルトは再度取り付ける必要はありません。ナビステー以外のものを固定していないからです。見た目上も、陰に隠れるのでボルトが無くて目立つといったこともありません。
ボルトを取り付けたい方はどうぞ。
ナビステーを取り外すことが出来たら、スクリーン下の黒色の樹脂カバーを取り外した時とは逆の手順で取り付けます。
その際、スクリーンは一番上まで上げておいてください。
また、ボルトは強く締め付ける必要はないので、強く締め過ぎて壊さないように注意してください。
最後に、車両側のカプラーの処理をします。
車両側のカプラーは、念のためテープを巻いて防水処理をします。
もし、防水処理が必要ないと考えるのであれば、車両に固定しているナイロンバンドを切り取る必要はないと思います。
今回わたしは配線をまとめる融着テープを使いました。
ビニールテープを使うと年数がたった時にネバネバでて汚らしくなってしまいますので、ご注意ください。
そして最後にカプラーを車両にナイロンバンドを使って固定します。
この写真は上からカメラを突っ込んで撮影しています。
無理やりのぞき込むと直視できますので、下から作業するよりは上から行った方が効率的だと思います。
最後に余分なナイロンバンドを切り取れば作業終了です。
ちなみに、わたしが使用したのは、長さが150mmの結束バンドです。
では、皆さんの参考になればうれしいです。