コミネのバイク用電熱ウェア EK-317はバイクのバッテリーから電源を取るタイプの電熱ウェア。モバイルバッテリーを使う電熱ウェアのようにバッテリー残量を気にしなくていいのがEK-317の最大のメリットです。
EK-317はとても暖かな電熱ウェア。素肌の上に着た状態で最も高い温度にセットすると低温火傷をしてしまうかも、と不安になるくらい熱くなります。肌の弱い人はEK-317の下に着る服を工夫した方がいいかもしれません。
EK-317はとてもコスパの良い電熱ウェア。冬のライディングをコスパよく楽しみたい方にとても強い味方となってくれるでしょう。
ではこの後、EK-317のサイズ感や使用感などのレビューをお伝えします。また、EK-317を上手に使うためのコツをお伝えしますので、冬のライディングを快適に過ごしたい方は続きを是非チェックしてください。
コミネのバイク用電熱ウェアEK-317はバッテリーから電源を供給する電熱インナージャケット
コミネのバイク用電熱ウェアEK-317はバイクのバッテリーから電源を供給する電熱インナージャケット。伸縮性のある薄い生地で作られているので、アウタージャケットの下はもちろん、ミッドレイヤーの下に着てもゴワつきはあまり感じません。
EK-317のようなバイクのバッテリーから電源を供給する電熱ウェアは、バイクに配線をするのがちょっと面倒。ただ、いちど配線をしてしまえばモバイルバッテリーを使う電熱ウェアのようにバッテリーの残量を気にすることなくライディングを楽しむことができるのが最大のメリットです。
また、モバイルバッテリーを使う電熱ウェアの多くがベストタイプなのに対し、バイクから電源を供給する電熱ウェアのほとんとが長袖タイプ。そして、袖にも電熱ユニットを組み込んでいるモデルが多くあります。これは、モバイルバッテリーよりバイクの電源の方が多くの電力を使えるから。
ライディング中は思いのほか腕も冷えてきます。少しでも暖かさを求めるなら、袖にも電熱ユニットが組み込まれている電熱ウェアを選ぶのがいいでしょう。
もちろん、コミネのバイク用電熱ウェアEK-317も袖に電熱ユニットが組み込まれています。
【レビュー】コミネのバイク用電熱ウェア EK-317
では、コミネのバイク用電熱ウェア EK-317を実際につかているわたしがレビューしたいと思います。
EK-317のサイズ感は少し大きめ?
身長162cm、体重56kg、胸囲88cm、袖丈81cmのわたしがコミネのバイク用電熱ウェア EK-317のMサイズを着ると次の写真のようになります。
EK-317の下に着ているのは薄手の長袖のTシャツ1枚だけ。この状態で若干大きいな、と感じるサイズ感です。
特に腕周りと着丈は大きく、ダブついてしまいます。袖の長さは若干長いように見えますが、ライディング中は腕を曲げるので許容範囲といえます。わたしの体型だともう少し小さなサイズの方が良さそうですね。
なお、ラグランスリープなので腕が動かしやすく、肩幅の広い、狭いはウェアで吸収してくれるのが好印象です。
参考にEK-317のサイズ表とコミネのサイズ目安表を掲載しておきます。
EK-317の発熱ユニットは3箇所
EK-317の発熱ユニットは胸、背中、腕の3箇所。下の写真の赤枠で囲ったところに発熱ユニットが取り付けられています。
内側から見るとオレンジ色の発熱ユニットを確認することができます。
この発熱ユニット。思いのほか薄くて柔らかな作りです。硬さとしてはコピー用紙を2枚重ねたくらいでしょうか。もっと硬いイメージを持っていたわたしにとっては、いい意味で裏切られました。
発熱ユニット用のケーブルはファスナー付きのポケットに収納可能。
グローブに接続するためのケーブルは、袖に取り付けられたファスナー付きのポケットに収納可能です。
EK-317の伸縮率は感覚値で1.5倍
EK-317は縦方向の伸縮性はそれほどでもありません。
しかし、横方向の伸縮率は感覚値で1.5倍。
ストレッチ素材を使っているとコミネの説明書きにありますが、想像以上に伸びるなと感じたのが素直な感想です。
これだけ伸縮性があれば、多くの方の体型に合わせやすいのではないでしょうか。
EK-317のスイッチはクリック感がしっかりしている
EK-317のスイッチは押した時のクリック感がしっかりしています。
グローブを着けた手でもボタンを押した感覚がしっかりと伝わるので「電源入ったかな?」と気にすることも少ないでしょう。
ちなみに、スイッチを長押しでON/OFF。
スイッチを押すたびに高温(赤色)→中温(オレンジ)→低温(緑色)に変わります。
ただ、明るい場所では高温の赤色と中温のオレンジの見分けがつきにくいのがちょっと残念な気がします。
結論、EK-317は暖かい!
結論として、EK-317は暖かいです。
気温6度の中、朝8時から夕方5時まで走りましたが、とても暖かい、むしろ、肌に密着しているところは熱いくらいでした。
着ているウエアーにもよるとは思いますが、気温6度くらいであれば高温を使う必要は無いように感じました。
バイク用電熱ウェアを暖かく着るための3つのコツ
「バイク用電熱ウェアを買ったけど、思ったより暖かくなかった」とたまに聞きます。
暖かくないのは電熱ウェアの性能に原因がある場合もありますが、着方やサイズ選びに問題がある場合もあるのではないでしょうか?
バイク用電熱ウェアを暖かく着るためのコツは次の3つ。
- できるだけ肌の近くに着る
- できるだけ体に密着するサイズを選ぶ
- ウェアの中に風が入らないように工夫する
ではこの後この3つのコツをそれぞれ解説しましょう。
できるだけ肌の近くに着る
電熱ウェアの暖かさを感じるなら、素肌の上に着るのが一番。電熱ウェアの暖かさを直接感じられるからです
とは言え、素肌の上に着ると汚れが気になりますし、汚れが気になって頻繁に洗濯をすると電熱ウェアの故障の原因にもなりかねません。
ですので、長袖のTシャツなどのアンダーウェアの上に電熱ウェアを着るのが、暖かさと汚れにくさのバランスが取れた最もいい方法でしょう。
ただし、発熱量の多い電熱ウェアは低温やけどの可能性もありますので、熱すぎるなら下に着るウェアで調整する必要があるでしょう。
できるだけ体に密着するサイズを選ぶ
先ほどお伝えしたとおり、電熱ウェアはできるだけ素肌の近くに着ることで暖かさを感じやすくなります。
それと同じで、電熱ウェアは体に密着すればするほど暖かさを感じやすくなります。そのため、電熱ウェアのサイズはできるだけ体にフィットするものを選んだ方が、より暖かさを感じやすくなるでしょう。
また、伸縮性の高い生地で作られた電熱ウェアは、いろんな体型の方にフィットしやすいと言えるでしょう。
ウェアの中に風が入らないように工夫する
冷たい風がウェアの中に入ってしまっては電熱ウェアの効果が台無しになってしまいます。
ウェアの中に風が入る主な場所は首元と袖口。
首にはネックウォーマーやマフラーを巻くことで風の侵入をグッと抑えられます。また、ロンググローブを着けることで袖口からの風が入ってくるのを防げます。
アウターウェアの首元と袖口から入ってくる風を防ぐだけで電熱ウェアの効果をより感じることができるでしょう。
おすすめ?コミネのバイク用電熱ウェア EK-317
コミネのバイク用電熱ウェア EK-317は全ての人におすすめか?と聞かれれば、わたしはNOと答えます。
その理由は、想像以上に熱くなるから。場合によっては熱くなりすぎて低温やけどを起こしてしまう可能性があるからです。そのためコミネのバイク用電熱ウェア EK-317は、肌の弱い方にはおすすめのアイテムとはいえないとわたしは考えます。
とは言え、3段階の温度調整を上手に利用したり、電熱ウェア EK-317の下に着る服を工夫したりすれば、多くの方にとって冬のライディングを助けてくれる強い味方になってくれるでしょう。
BMW R ninTにバイク用電熱ウェア用の配線を取り付ける方法を解説
では、BMWのR ninTにバイク用電熱ウェア用の配線を取り付ける方法を解説します。
電熱ウェアの配線は、ほとんどのモデルでバッテリー直結。
R ninTはバッテリーにアクセスしにくいため、配線のプラスはジャンプスタート用のサービスターミナル。マイナスはフレームにアースします。
ジャンプスタート用のプラスターミナルはシート下にあります。
シートを外し、黒色のショート防止用カバーを外した先にあります。
アースはシートフレーム(シートブリッジ?)を固定しているボルトにしました。
作業時間は15分もあれば十分でしょう。
まとめ:【レビュー】コミネのバイク用電熱ウェア EK-317 ~BMW R ninTの配線方法も解説~
コミネのバイク用電熱ウェア EK-317はバイクのバッテリーから電源を取るタイプの電熱ウェア。モバイルバッテリーを使う電熱ウェアのようにバッテリー残量を気にしなくていいのがEK-317の最大のメリットです。
EK-317はとても暖かな電熱ウェア。素肌の上に着た状態で最も高い温度にセットすると低温火傷をしてしまうかも、と不安になるくらい熱くなります。肌の弱い人はEK-317の下に着る服を工夫した方が良さそうです。
冬のライディングをコスパよく楽しみたい方にとってEK-317は強い味方になってくれるでしょう。
では、みなさんの参考になればうれしいです。