わたしは以前、’20モデルのアフリカツイン(CRF1100)に乗っていました。
しかし、購入(新車)からわずか約9か月で手放すことにしました。
手放した理由は、その車両に不具合があったこと。また、その不具合を直してもらえなかったことにあります。
Africa Twin DCT(CRF1100)の不具合内容
不具合の内容は、エンストです。DCT(いわゆるオートマ)なのに。
エンストをするのは、必ず低速走行時です。低速走行時とは、発進直後や停車寸前の、速度でいうと10km/hより遅く、おそらく5km/h以下で走行している時です。この時にエンストが頻発していました。通常の走行時にエンストをすることは、一切ありませんでした。
エンジンが温まっているときも、冷めているときも関係なくエンストをしていました。
このバイクに乗っていた約9か月の間に、何度したかわからないくらいエンストをしました。
また、エンストをしなくても、エンジンが停止する寸前までストールしたことを含めると、とても数えることはできないくらいありました。
アフリカツインを手放すまでの経緯
Africa Twin DCT(CRF1100)を購入(納車)したのは2020年4月26日。購入先は福岡県のホンダドリーム。
購入直後からエンストを繰り返していたので、2020年5月11日に1,000㎞点検のためにホンダドリームに入庫させた時、エンストをすることをホンダドリームのメカニックに伝えました。
その時の回答は、しばらく様子を見てほしい。メーカーには同様の不具合情報は上がってきていない。何か情報が入ったら連絡をする。でした。
またその時、オートクルーズに関するエラーがコンピューターに残っていたと伝えられました。
その後もエンストは続きますが、ホンダドリームからの連絡はありません。
連絡があったのは、6か月の点検が近づいたので都合の良い時に来店してほしい、との連絡だけでした。これは、メンテナンスパックに入っていたためです。
そして2020年11月14日。6か月点検のためホンダドリームに入庫し、その際、いまだにエンストすること、そろそろ直してほしい旨を伝えました。
すると、メーカーに同様な不具合が3件上がっていてる。燃料ポンプとイグニッションコイルを交換しているようなので、とりあえずその2つを交換したいと思う。と伝えられました。
また、この時メカニックが試乗し、エンストは無かったがエンジンストールは確認できたと言われました。
※2020年5月11日に行った1,000㎞点検の時は、試乗をしていないようです。
部品が入ってきたら連絡をすると言われ、待つこと約1か月。
12月の半ばにホンダドリームから燃料ポンプはバックオーダーがかかっていて、入荷は年が明けてからになると連絡がありました。
11月14日から12月の半ばまでの間、ホンダドリームからの連絡は一切ありませんでした。
そして、年が明けた2021年1月22日。走行中にエンジンチェックランプが点灯したため、同日にホンダドリームに入庫。
エンジンチェックランプが点灯した原因は、オートクルーズの不具合でした。
点検の結果、チェックランプは消灯できたがエラーコードはコンピューターから消去できない、と伝えられました。
※予想ですが、オートクルーズに関連する何らかの部品が壊れているためエラーコードを吐き続け、そのためコードを消去できないのだと思います。
そしてこの時、アフリカツインを手放す決心がつきました。
ホンダドリームに対して思うこと
2020年5月11日に点検に出した後から2020年11月14日に6か月点検に出すまでの間に、3件のエンストに関する情報がメーカーに上がっているのに、なぜ、わたしに連絡してくれなかったのか。
11月14日に部品を交換すると言いながら、12月半ばまでの約1か月間、部品の入庫が遅くなることを、なぜ、連絡してくれなかったのか。
5月11日に点検に出したときにオートクルーズに関するエラーが出ていたにもかかわらず、11月14日の点検の時になぜ再チェックをしなかったのか。
わたしは不安を抱えたままバイクに乗っていることを伝えているにもかかわらず。早く直してほしいことを伝えているにもかかわらず。
そして思いました。この店は、わたしの思いをくみ取ってもらえないのだな、と。
だから、わたしからアクションを起こすまで、この店は何もしてくれないのだな、と。
ホンダドリームは、メーカーからの指示が無いと修理はできないと言っていましたが、そうではないでしょ? 症状を確認しているのだから、ホンダドリームが考える修理方法を、メーカーに提案するべきではないのですか?
わたしは不安を抱えたままバイクに乗っていたのですよ。
あなた方はホンダの夢を見させてくれるのではないのですか?
あなた方がわたしに見せてくれたのは、悪夢でした。
最後に:エンストするんです Africa Twin DCT(CRF1100) ~アフリカツインを手放すまで~
わたしがバイクに乗っているのはあくまで趣味です。けっして仕事ではありません。仕事が休みの時に1人で、あるいはバイク仲間と楽しい時間を過ごすために乗っているのです。
その楽しく過ごす時間に、不安や不信感などを持っていたくない、というのがわたしの考えです。
アフリカツインは素晴らしいバイクでした。わたしのような者でも運転がうまくなったかのように錯覚を起こさせてくれるくらい乗りやすく、また、ひとたびアクセルを開けると驚くほどの高揚感を味わえます。
ただ、低速走行時にエンストをしていしまうという事実を除けば。
また、その不具合を直してもらえないという事実を除けば。
バイクに乗っている方ならご存じと思います。
バイクは、低速走行時がバランスをとることが最も難しことを。直線はもちろん、Uターンのような小回りをするときはさらに難易度が上がることを。
バイクに乗っている方ならご存じだと思います。
低速で小回りをしているときにバイクがエンストをするとどうなるかを。
わたしはあのバイクに乗っていた時、常にその不安を抱えていたのです。
不安を抱えたままではバイクを心から楽しめません。わたしは。
ですから、アフリカツインを手放しました。
わたしの不安を取り除いてくれないディーラー(メーカー)にも不信感を抱いたため、アフリカツインを手放しました。
なぜなら、アフリカツインを手放すことによって、不安も不信感もなくなるからです。
金銭的にはかなりの損失を出してしまいました。わたしの経済力では。
しかし、気分はすっきりしました。不安も不信感も無くなったのですから。
2022アフリカツインアドベンチャースポーツES DCTに乗っています。納車1か月でエンスト2回、約80キロで走行中にファンクションスイッチを触ったらエンスト1回。ホンダからの回答は他に事例が無いのでわからない。挙句の果てにファンクションではなくキルスイッチを押したのではと言われる始末。大好きなバイクなだけにほんとショックでした。
コメントありがとうございます。
いまだにエンスする個体が存在するのですね。
バイクといえど機械ですので、製造後差があったり不良品が混じることはあると思います。
しかし、そのような時に、メーカーやディーラーがどう対応してくれるか、だと、わたしは思っています。
最終的にはメーカーというよりは、ディーラーのやる気だと思います。ディーラーがトヨトミさんのために、どれだけエンストの原因を追求し、対処してくれるか、だと思います。
トヨトミさんのアフリカツインが、真っ当な状態となり、楽しく乗れるようになることをお祈りします。
我が家は嫁がとても強く、メーカーと販売店に何度も何度もクレームを入れ、国土交通省にも届出をしました。結果、原因は特定できませんでしたが、疑わしい箇所を全て交換する事で話はまとまり、まずは一番怪しいスイッチボックスを交換してもらい、3月にECUはじめ燃料ポンプ、イグニッションといったエンジン以外の箇所を総交換してもらいます。スイッチボックスを交換してその後エンストはありませんが、エンスト寸前のストール状態は頻繁にあります。これはDCTの限界だと思って半ばあきらめてはいますが。
メーカーと販売店に何度もクレームを入れないと動いてくれないというのは、ユーザーとしては非常に腹立たしいですね。
また、エンスト寸前のストール状態が頻繁にあるというところが気になります。そのエンスト寸前のストール状態になるのが正常なのかは、メーカーと販売店にはっきり回答をもらった方が良いと思います。
アフリカツインの契約書はお持ちですか?お持ちであれば契約内容をご確認ください。「不具合が有った場合は修理をする」旨の記載があれば、不具合を修理しなかった場合は契約不履行となります。そのときどうするかはトヨトミ様のお気持ちによりますが、あまりにも納得できないようであれば、地域で開催される無料法律相談で相談されるのも、一つの方法かもしれません。
楽しいバイクライフを送れますよう、お祈りします。