BMWのR1250GSを購入する時、同時に購入するか悩んだのが純正のエンジンガードでした。
R1250GSA(アドベンチャー)には標準でエンジンガードが取り付けられていますが、R1250GS(いわゆる無印)には取り付けられていません。
わたしがエンジンガードを取り付ける目的は、バイクを転倒させてしまった時にシリンダーヘッドカバーに傷をつけてしまうのを防ぐためです。
しかし、結局わたしはBMWモトラッド純正のエンジンガードを購入しませんでした。購入しなかった理由は、ディーラーに展示されてあったR1250GSA(アドベンチャー)を見て、純正のエンジンガードでは、バイクを転倒させた時にシリンダーヘッドカバーに傷が入るのを防ぐことができないと判断したからです。
もし本当にシリンダーヘッドカバーの傷を防ぐのなら、純正のエンジンガードでもなく、純正のシリンダーヘッドカバーガードでもなく、社外品のカバーを取り付ける必要があるのです。
ではこの後写真を使って詳しくお伝えしますので、ご興味のある方は最後までどうぞ。
R1250GSAの純正エンジンガードは傷を防げない
まずは、R1250GSA(2021モデル)のエンジンガードをご覧ください。
サイドスタンドのみで撮影したため車両は真っすぐに立っていません。その点はご了承ください。
ちょっとわかりにくいと思いますが、特に右側のシリンダーヘッドカバーはエンジンガードから少しはみ出しているように見えるのは、わたしだけでしょうか?左側はエンジンガードの内側に何となく収まっているように見えますが・・・。
ちなみにBMWの水平対向エンジンのシリンダーは、左右対称ではありません。R1250GS(A)を含めたRシリーズのシリンダーは、右側が少し後方にオフセットしています。
純正のエンジンガードを取り付ける最大の目的が、シリンダーヘッドカバーの傷を防ぐためなのであれば、エンジンガードからシリンダーヘッドカバーがはみ出しているようでは用をなさないでしょう。
また、純正のエンジンガードの取り付け部は、シリンダーに直付けされているところがあります。
もし、転倒などでエンジンガードに大きな力が加わった場合、エンジンガードからシリンダーに力が伝わり、シリンダーを損傷させてしまうかもしれません。そうなった場合、シリンダーの交換となり、多額の費用が発生する可能性が出てきてしまいます。
シリンダーヘッドカバーの傷を防ぐのなら社外品のカバーが必要
シリンダーヘッドカバーへ傷が付くのを防ぐのが目的であるのなら、シリンダーヘッドカバーガードがいいのかもしれません。
純正のシリンダーヘッドカバーガードです。
ただ、純正のシリンダーヘッドカバーガードはシリンダーヘッドカバーの上方のガード面積が少ないため、大きく転倒させてしまった場合、その部分に傷が付いてしまう可能性があります。
事実、以前乗っていたR1200Rではありますが、このバイクを転倒させてしまった時シリンダーヘッドカバーガードを取り付けていたにもかかわらず、シリンダーヘッドカバーの上部に傷が付いてしまいました。
純正のシリンダーヘッドカバーガードより広い部分を守りたいのなら、ツアラテックのシリンダーヘッドカバーがいいかもしれません。
まとめ:BMWのR1250GS(A)純正のエンジンガードはシリンダーヘッドカバーの傷を防ぐことができる?
BMWのR1250GSにエンジンガードを取り付ける目的は、人それぞれでしょう。
もし、R1250GSに純正のエンジンガードを取り付ける目的が、バイクを転倒させた時にシリンダーヘッドカバーに傷が入るのを防ぐことなのであれば、純正のエンジンガードは選ばない方がいいかもしれません。
転倒の際、シリンダーヘッドカバーの傷を防ぐのなら、ツアラテックのシリンダーヘッドカバーのようなシリンダーヘッドカバーを大きく覆うタイプのカバーを選ぶのが懸命でしょう。
ちなみに、わたしがシリンダーヘッドカバーを交換した時にかかった費用は、部品代と工賃をあわせて54,186円(税込)でした。
こちらについては「BMWのR1250GS(R1250シリーズを含む)のシリンダーヘッドカバーを交換すると費用はいくら??」で詳しく書いていますので、ご興味のある方はぜひご覧ください。
また、シリンダーヘッドカバーに取り付けられているプラグカバーのちょっとした傷なら、少しのリペアで目立たなくする方法があります。
プラグカバーのリペア方法は「R1250GSのプラグカバーについてしまった傷を目立たなくする方法」で解説していますので、試してみたい方はぜひご覧ください。
では、皆さんの参考になればうれしいです。