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ビーコム と セナ どっちがおすすめ?〜ハイエンドモデルの SB6XR と 50S を比較〜

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ビーコムのSB6XRとセナの50S。どちらもハイエンドモデルのバイク用インカムです。

どちらも1万円程度で購入できる中華製インカムとは一線を画す素晴らしいインカムであることは間違いありません。

では、この2つのモデル、どちらがおすすめでしょうか。

ビーコムのSB6XRとセナの50。どちらも使っているわたしは、次のようのようなシチュエーションで使い分けています。

  1. マスツーなら仲間と同じブランドのインカム
  2. いろんなメーカーのインカムと繋ぐならビーコムのSB6XR
  3. ソロツーなら音質が良くて使いセナの50S

ではこの後、この2つのモデルを比べながらさらに詳しくおすすめシーン別に詳しく解説します。

ビーコムのSB6XRとセナの50。どっちを買うか悩んでいる方は、残念な思いをする前にこの続きをチェックしてください。

SB6XR は24時間使用可能なB+COMのバイク用インカム

SB6XRはサインハウスが手がけるB+COM(ビーコム)ブランドのハイエンドモデル。2023年3月に発売が開始されました。2017年8月に発売が開始されたSB6Xの後継モデルです。

SB6Xから大きく進化したのは次の4つ

  1. SB6Xの基本性能はそのままに約5.2%薄型化
  2. ボタンの形状を変更し、グローブをしたままでも押した感覚がよりはっきりとわかるようになった
  3. SB6Xに比べバッテリー容量が大幅にアップ
  4. ベースプレートにロック機構が搭載されSB6XRを強力にホールドすることが可能

SB6XRのレビューは次の記事で詳しくまとめていますので、気になった方はぜひチェックしてください。

50S QUANTUM SOUND BY Harman Kardon はジョグダイヤルを採用したSENAのバイク用インカム

50SはSENA(セナ)インカムのアイコンともいうべき「ジョグダイヤル」スタイルを採用。

ジョグダイヤルはおもに音量の調整や音楽の頭出し、FMラジオの選局などに使うほか、機能の選択・設定にも使用します。大きなダイヤルは、グローブをはめた手の指先でも直感的に操作できるのが最大のメリットです。

また、Harman Kardon(ハーマンカードン)の職人によって設計されたオーディオシステムは、ヘルメットの中でとても上質な音を奏でます。

50Sのレビューは次の記事で詳しく解説していますので、気になった方はぜひチェックしてください。

SB6XR と 50S の機能や性能を比較

では、ビーコムのSB6XRとセナの50Sの機能や性能の違いを一覧表にまとめましたのでご覧ください。

モデル名ビーコム
SB6XR
セナ
50S
操作ボタンジョグダイヤル
通話人数
(同一メーカー)
B+LINK
最大6人
Meshインターコム
無制限

Bluetoothインターコム
最大4人
通話人数
(他社接続)
ユニバーサル通話
最大2人
ユニバーサル通話
1人
最長通話時間約22時間Meshインターコム
11時間

Bluetoothインターコム
12時間
音声コマンドSiri
Googleアシスタント
Hey!Siri
OK,Google
Hey!SENA
ファームウェアの
アップデート方法
パソコン(Windows)パソコン(Windows、Mac)

付属のWiFiアダプター
(PC不要)
販売価格
(税込)
44,000円48,840円
タイトル詳細を見る詳細を見る

どっちが高性能?ビーコムのSB6XR とセナの50S

では、ビーコムのSB6XR とセナの50Sの両方を使っているわたしが、どちらのモデルの方が高性能か、次の9つの項目を比較してお伝えします。

  • インカムの大きさ
  • バッテリーの耐久性
  • 音質の良さ
  • 対走行音
  • 音声コマンド
  • 操作性
  • 他社インカムとの通話
  • ペアリングのやりやすさ
  • 通話の安定性

SB6XRはコンパクトでスリム

ビーコムのSB6XRはスリムで薄型。そのおかげでヘルメットに取り付けても思いの外スッキリした印象です。

一方、セナの50Sは少し大きめ。ヘルメットに取り付けると存在感が出てしまいます。

好みの分かれるところですが、ヘルメットに取り付けたときに少しでもスリムで、存在感が少ないのを望むなら、ビーコムのSB6XRを選ぶといいでしょう。

バッテリーの持ちはSB6XRが圧倒的

SB6XRのバッテリーの持ちは驚異的。

朝6時に出発し、夕方の5時に帰宅した約11時間のツーリングでも、バッテリー残量は80%以上でした。

バッテリーは徐々に劣化して容量が減ってくるとは思いますが、これだけバッテリーが持てば不満はほぼ出ないでしょう。

一方、セナの50Sは、インカム通話と音楽再生を同時に使っていると、夕方にはバッテリーがなくなってしまうことがほとんど。もう1時間バッテリーが持ってくれたらないいな、と思うことがあるのが事実です。

50Sの音質は素晴らしい

セナ 50S の音質は本当に素晴らしい。下手なイヤホンは全く寄せ付けません。

さすがHarman Kardon(ハーマンカードン)で設計されただけあるな、と思ってしまいます。

Harman Kardon(ハーマンカードン)は1953年に創設された米国オーディオ機器の老舗メーカー。約70年にわたり家庭向けオーディオ、カーオーディオの製造を続けてきました。

カーオーディオはBMW、ランドローバー、ミニ、ボルボ、メルセデス・ベンツ、サーブ・オートモービル、ハーレーダビッドソン、スバルなどに供給されています。

もっとも、ビーコム SB6XR の音質が悪いとは決して思いません。音楽もインカム通話もヘルメットの中で聞く音質としては十分です。50Sの音質が良すぎるだけです。

スピーカーの取り付け位置には注意が必要です。ほんの少し取り付け位置を変えるだけで音質は大きく変わるので、「あまりいい音ではないな?」と思った方はスピーカーの位置を少しずつずらし、ベストな取り付け位置を見つける必要があります。

走行中の騒音の変化で音量を調整してくれる50Sはとてもいい感じ

停車中にベストな状態に調整した音量も、走り始めた途端、聞こえにくくなったりしませんか?そんな時に便利なのがセナの50Sに備えられた”スマートボリュームコントロール”。

スマートボリュームコントロールは、外音の変化に合わせて音楽やFMラジオ、インカム通話のボリュームを自動的に調整してくれる機能

3段階調整可能なので、好みに合わせて音量のコントロールが可能でしょう。

音声コマンドは50Sが圧倒的に使いやすい

セナ50Sは、iPhoneの「Hey! Siri(ヘイ!シリ)」、Androidの「OK,Google(オーケー、グーグル)」、そして、セナの「Hey! SENA(ヘイ!セナ)」と呼びかけるだけで使える音声コマンドが装備されています。

例えば「Hey! Siri(ヘイ!シリ)。近くのガソリンスタンドまで道案内して。」と話しかけると、マップアプリにガソリンスタンドまでの経路が表示されます。もちろん、ボタンを押して話しかける必要はありません。

また、「Hey! SENA(ヘイ!セナ)、音量アップ」を話しかければ、音楽やインカム通話の音量がアップします。もちろん、ボタンを押して話しかける必要はありません。

一方、ビーコムのSB6XRで使える音声コマンドは、iPhoneのSiriとAndroidのGoogleアシスタントの2つだけ。

音声コマンドを使うには、インカム通話を終了し、さらにデバイスボタンを2回押す必要があります

グローブをした手でも操作しやすいのは50S

セナのアイコンともいうべき大きな「ジョグダイヤル」。

大きなジョグダイヤルのおかげでグローブをはめた手でも操作はとても快適です。しかもジョグダイヤルのクリック感が絶妙なので、特に冬用の厚手のグローブでも操作性を損なうことはないでしょう。

SB6XRは3人以上の他社接続(ユニバーサル接続)可能

SB6XRは他社接続用のBluetooth用チップを2つ装備。そのおかげで他社のインカム2台と接続することが可能です。

一方、50Sは他社接続用のBluetooth用チップが1つしか装備されていません。そのおかげで、他社のインカムは1台しか接続できないのが現実です。

3人以上で通話する時のインカムはどれがいいの?と考えている方は、次の記事を参考にしてください。

50Sのペアリングはとても簡単

セナのメッシュインカム通話はメッシュインターコムボタンを1回押すだけで通話スタート。

後から通話に参加する人も、メッシュインターコムボタンを1回押すだけ。すでに通話に参加している人は何もする必要がありません。しかも、通話参加人数は無制限。

それに対してSB6XRは、インカム通話に参加するみんなで操作が必要。その操作は50Sに比べると複雑で、B1ボタンとB2ボタンを同時に3秒押した後、誰か1人がさらにB1ボタンとB2ボタンを同時に押す必要があります。

後からインカム通話に参加する人は、スマホを使って追加をするか、通話設定をみんなで最初からやり直す必要があります。

通話の安定性は50Sが上

通話の安定性はセナの50Sの方が上に感じます。とくに、スマホとインカムの接続が切れたときは。

休憩などでインカムとスマホが離れBluetoothが切れてしまうとビーコムのSB6XRはメンバーとの通話が切れてしまいます。それは、ビーコム専用のB+LINKで繋いでいたとしても。

SB6XRとスマホの再接続や、仲間との通話に繋ぎ直すにはSB6XRの再起動が必要となるのがちょっと面倒なところです。

ビーコムのSB6XR と セナの50S どっちがおすすめ?シーン別に解説

ビーコムのSB6XR と セナの50S。どちらも使っているわたしがどっちがおすすめか、シーンごとにお伝えします。

一緒に行く人に合わせるのがおすすめ

特段の理由がない限り、一緒に行くメンバーと同じメーカーのインカムを選ぶことをお勧めします。

その最大の理由は、メーカーが混在するとインカム通話が非常に不安定になるからです。

例えば、ビーコムのグループにセナ1台がインカム通話に参加するだけで、通話中にノイズがひどく入り通話が成立しにくくなってしまうのです。

ですから、特段の理由がない限り、一緒に行くメンバーと同じメーカーのインカムを選ぶことをお勧めします。

3人以上の複数人で他社接続(ユニバーサル接続)をするならビーコム

一緒に走るメンバーのインカムメーカーがバラバラ。ビーコムもセナ、デイトナやカルドもいる。そんな時はビーコムのSB6XRがお勧め。

その理由は、ビーコムのSB6XRはインカム通話用Bluetoothチップを2つ搭載しているからです。Bluetoothチップを2つ搭載することで、他社のインカムを2台接続し、合計3人でのインカム通話が可能となるからです。

詳しくは次の記事にまとめていますので、気になった方はぜひチェックしてみてください。

音質にこだわるならセナ

ツーリング中にも音質にこだわりたいのならセナの50Sがおすすめです。

50SのオーディオシステムはHarman Kardon(ハーマンカードン)の職人によって設計され、ヘルメットの中でとても上質な音を奏でます。

Harman Kardon(ハーマンカードン)は1953年に創設された米国オーディオ機器の老舗メーカー。約70年にわたり家庭向けオーディオ、カーオーディオの製造を続けてきました。

カーオーディオはBMW、ランドローバー、ミニ、ボルボ、メルセデス・ベンツ、サーブ・オートモービル、ハーレーダビッドソン、スバルなどに供給されています。

ビーコムにはノーマルのスピーカーからカスタアップする ヘルメットスピーカーセット EXP01 により音質を向上させることが可能です。

EXP01:サインハウスより

しかしこのEXP01。定価が7,480円(税込)。50Sの定価が48,840円(税込)。SB6XRの定価が44,000円(税込)。SB6XRが4,840円ほど安かったのにEXP01を買うことでSB6XRの方が2,640円ほど高くなってしまうのです。

[サインハウス] バイク用 ヘルメットスピーカー B+COM カスタムサウンドシリーズ ヘルメットスピーカー EXP01 (対応機種:B+COM SB6X/ONE) 00082351 ブラック
SYGN HOUSE(サインハウス)

音声コマンドを頻繁に使うならセナ

インカムの操作に集中するあまり、ライディング中にヒヤッとした思いをしたライダーも少ないくないはず。

セナの音声コマンドならハンドルから手を離さず使うことが可能。しかも使える音声コマンドは、iPhoneの「Hey! Siri(ヘイ!シリ)」、Androidの「OK,Google(オーケー、グーグル)」、そして、セナの「Hey! SENA(ヘイ!セナ)」の3種類。

SB6XRにも音声コマンドは装備されていますが、インカム通話を終了し、さらにボタンを操作しないと使うことができません。

ハンドルから手を離さず「Hey! Siri(ヘイ!シリ)。近くのガソリンスタンドまで道案内して。」と話しかけるだけでマップアプリにガソリンスタンドまでの経路を表示させたいのなら、断然セナを選ぶべきです。

複数のヘルメットで使い回すならセナ

ヘルメットを複数持っている方も多いのではないでしょうか?そんな方は1つのインカムを複数のヘルメットで使い回すでしょう。

複数のヘルメットで1つのインカムを使い回すなら、セナの50Sがおすすめ。

50Sはボタンひとつでクランプユニットから本体を取り外すことが可能です。

それに、クランプユニットとスピーカー、マイクがセットになったユニバーサルクランプユニットが定価19,030円(税込)で販売されているので、ヘルメットを追加購入した時でも簡単対応できます。

一方、SB6XRはヘルメットから本体を取り外すのにスピーカーの端子とマイクの端子の2つを外す必要があります。

また、セナのようにクランプユニットとスピーカー、マイクのセットが用意されていないので、SB6XR用 ヘルメットスピーカーセット6(定価5,390円(税込))、SB6XR用 取付ベースセット(定価2,750円(税込))、SB6XR用 アームマイク(定価6,930円(税込))またはSB6XR用 ワイヤーマイク(定価6,930円(税込))の3つをそれぞれ買う必要があります。

大容量バッテリーならビーコム

バッテリーの持ちを気にするのなら、断然ビーコムのSB6XR。

休憩ごとに電源をOFFにしていれば、朝7時から夕方4時までインカム通話をしても暖かい時期だとバッテリーは80%以上残っていました。ですから、1泊2日のツーリングであれば充電をする必要がないかもしれません。

  • ビーコム SB6XR
    • 最長通話時間:最長約22時間
    • 音楽再生連続使用時間:最長約24時間
  • セナ 50S
    • 最長通話時間
      • Meshインターコム:11時間
      • Bluetoothインターコム:12時間

    操作のしやすさならセナ

    グローブをした指でも操作しやすいのはセナの50S

    大きなジョグダイヤルは操作性抜群です。

    ライディングに集中したいので、インカムはできるだけ操作しやすいものを求めるのなら、セナの50Sがおすすめです。

    パソコンを持っていないのならセナ

    ビーコムのSB6XRもセナの50Sもファームウェア(本体のソフトウェア)をアップデート可能。ファームウェアをアップデートすることで機能の追加や発生していた不具合が解消されます。

    セナの50Sは付属のWiFiアダプターを使えばパソコンなしでファームウェアのアップデートが可能

    しかし、ビーコムのSB6XRはアップデートにWindowsのパソコンが必須。もし、パソコンを持っていなければ、ビーコムが提供する有償サービスを利用してファームウェアのアップデートをするしかありません

    まとめ:ビーコム と セナ どっちがおすすめ?〜ハイエンドモデルの SB6XR と 50S を比べる〜

    ビーコムのSB6XRとセナの50Sはどちらもハイエンドモデルのバイク用インカムです。

    どちらも1万円程度で購入できる中華製インカムとは一線を画す素晴らしいインカムです。ただ、間違った方を購入してしまうととても残念な目にあってしまいます。

    では、この2つのモデル、どちらがおすすめ?と思っている方もいらっしゃるのではないでしょうか。

    ビーコムのSB6XRとセナの50。どちらも使っているわたしは、次のようのようなシチュエーションで使い分けています。

    1. マスツーなら仲間と同じブランドのインカム
    2. いろんなメーカーのインカムと繋ぐならビーコムのSB6XR
    3. ソロツーなら音質が良くて使いセナの50S

    この3つを基準にどちらかのモデルを選べばみなさんは残念な目にあうことは少ないでしょう。

    では、みなさんの参考になればうれしいです。

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