真夏の八月上旬。
ツーリング中に渋滞に巻き込まれてノロノロ運転をしているときにS1000RRからエラーメッセージが表示されました。
表示された内容は”エンジン制御内に故障”でした。
幸いオレンジ色の警告だったので直ちにバイクを停めなければならないといったものではなかったのですが、バイクはガス欠寸前の時のようにガクガクしてしまいます。
エンジンのパワーも落ちてしまい、いつどこで止まってもおかしくないなと判断し、ディーラーの方に迎えに来てもらいました。
バイクを預けてチェックしてもらったところ、エンジンの熱が燃料ポンプに悪影響を及ぼし、結果としてガス欠のような症状を引き起こしてしまっていたようです。
対策用のコンピューターのデータがあるようで、コンピューターのデータを書き換えてもらってから同じような症状は出ていないのですが・・・。
ではこの後、今回のエラーの内容などを詳しくお伝えします。
BMW S1000RRからエラーメッセージ
それでは、S1000RRに表示されたエラーメッセージの内容と、エラーメッセージが表示されたときの状況など、詳しくお伝えします。
エラーメッセージの内容
エラーメッセージの内容は次の通り。
BMWのバイクの場合、オレンジ色の警告の場合は「とりあえず走れるから近くのディーラまで急いで持って行ってね」。赤色の警告の場合は「もう走れないからね。誰かに迎えに来てもらってね。」といった感じになります。
今回のエラーメッセージはオレンジ色の警告なので、とりあえず走ってディーラーに持って行ってもいいのですが・・・。
エラーメッセージが出ているときのバイクの状態
エラーメッセージが出てい間、バイクはガス欠寸前の時のような症状でした。
アクセルを開けてもガクガクし、いつエンジンが止まるかな?と思ってしまうくらいでした。
しかもエンジンのパワーがガタ落ちし、スタートの時はクラッチをかなり慎重につながないとエンストしてしまうほどでした。
そのような状態なので、「とりあえず走れるから近くのディーラまで急いで持って行ってね」と言われても、いつどこで止まってしまうかと言った不安を抱えたままバイクを走らすことはできませんでした。
エラーメッセージが出たときの状況
このエラーメッセージが出たのは8月の上旬。
この日は真夏のとても暑い日で、渋滞にはまってトロトロ走っているときでした。
ラジエーターのファンはもちろん回っていました。
渋滞にはまってトロトロ走っているときにメーターをふと見ると、先ほどのエラーメッセージが表示されていたのです。
そして気になったのが、燃料タンクが以上に熱くなっていたことです。
S1000RRは燃料タンクの上にプラスチックのカバーでおおわれているのでさほど熱くはならないはずなのに、一緒に行っていたゼファーの黒色の燃料タンクよりずいぶん熱く感じました。
この時に何となく、エンジンの熱が悪影響を与えたのでは?と思ってはいました。
修理内容
修理の内容は、コンピューターの書き換えです。
ディーラーの方の話だと、真夏の暑い日に渋滞などにはまってエンジンなどが過熱しすぎると、熱が燃料ポンプに悪影響を及ぼし燃料がエンジンに送られにくくなり、結果、ガス欠のような症状になるとのことでした。
BMWモトラッドには同様な症状が報告されていて、対策用?のコンピューターのデータに書き換えると改善するようです。
そこで、燃料ポンプが熱せられてもガス欠のような症状が出ないようにコンピューターを書き換えた、ということとです。
この症が出るのは多くの場合で初期のS1000RRだそうで、おそらく2019~2020位のモデルではないかと思われます。
その後
修理が終わってから同じエラーメッセージは出ていません。
エラーが出たときの日のような暑い日にバイクを走らせていないこともあるので、今後エラーが出ないとも限らないのですが・・・。
ひとまずは様子見、といったところでしょうか。
まとめ
レースでもノーマルのまま使えてしまうくらいのスペックを持ったS1000RRですが、日本の夏と渋滞には敵わなかったようです。
レースのように走り続けているのなら熱に対する問題は無いのでしょうが、渋滞にはまってしまうと熱が逃げにくいんでしょうね。
では、みなさんの参考になれば嬉しいです。