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AELLAのフレームスライダーの分解、部品の発注、組み立て方を解説

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先日スリップダウンしまったBMWの2020年式S1000RR。

スリップダウンの原因は、おそらく冷えゴケ。

1月上旬のよく晴れた日の朝7時頃。気温は3℃くらい。タイヤが冷え切っていてグリップしなかったのでしょう。

詳しくは「やってしまいました!バイクでスリップダウン!〜AELLAのフレームスライダーでカウルは無傷〜」をご覧ください。

バイクがクルッと回ってしまうくらいの転倒だったのですが、AELLAのフレームスライダーのおかげでマフラー、ステップ、グリップエンドに傷が入ったくらいですみました。

しかし、AELLAのフレームスライダー(商品コード AE-68129)がひん曲がってしまいました。

そこで、AELLAの補修部品はネジ1本から購入可能なので、フレームスライダーの補修部品を注文して修理したいと思います。

今回は、AELLAのフレームスライダーの分解方法と部品の発注方法。そしてAELLAのフレームスライダーの組み立て方を解説します。

特にAELLAのフレームスライダーの分解は、やり方を知らないと思いのほか苦労して時間がかかりますので、ぜひ参考にしてください。

AELLAのフレームスライダーの使える部品と使えない部品を確認する

まずは、フレームスライダーをバイクから取り外して、使える部品、使えない部品を確認します。

見たところ、ほとんどの部品が使えそうにありません。

アルミのプレートも曲がっています。使えそうなのはボルト1本と、スライダーの台座(スライダーアルミベース)の2つだけのようです。

参考に、フレームスライダーの分解図を載せておきます

スピードは30km/hも出ていなかったと思いますが、なかなかの変形具合ですね。でもこれは、AELLAの設計思想からくるものではないでしょうか。

AELLAのホームページには次のとおり、フレームに与えるダメージを抑えるために、あえて変形しやすいように作られているようです。

「フレームスライダーは思いがけない転倒によるダメージを抑えます。新型のS1000RRはフレームも肉薄なため、転倒時の力を直接フレームに伝えると想像以上にダメージを受ける恐れがあります。そのため、右側は転倒時にかかった力を回転で逃がす新機構を採用。さらにフレームとの接触を避けるためにスライダー両側に「耐熱バンプラバー」を取り付けています。左側は取付位置から下側に離して取付し、スライダーベース部で転倒時の力を分散させます。また、エンジンガードなどで採用されている「耐熱ブッシュラバー」を取り付けており、こちら側も直接フレームと接触しないよう配慮しています。」

AELLAのフレームスライダーの分解方法

まず、スライダーアルミベースをプレートRhから取り外したいのですが、ボルトがゆがんでいて外れません。

そこでボルトを切断してスライダーアルミベースをプレートRhから取り外しました。

スライダーアルミベースを取り外すことができましたが、さらなる問題が・・・。

スライダーアルミベースとスライダーヘッドはネジが切られていて、お互いがねじ込まれているのですが、そのネジがきつく締まりすぎていて緩めることができません。
※後でネジが緩まない原因がきつく閉まり過ぎていることではないことがわかりました。

そこで、スライダーヘッドを半分に切ることでネジの締め付けを緩めることにしました。

プラスチック用のノコギリを使って半分に切ることに成功しました。

このような作業をする時は、傷をつけたくない部分は面倒でも養生をしましょう。そうしないと、うっかり傷をつけ後で痛い目に遭います。

切断が終われば次は、ルーターでネジが切ってある部分まで削ります。

ネジが切ってあるところまで削った後に緩めれば、スライダーヘッドが変形してねじ込みが甘くなるのでは?と予想です。

ネジが切ってあるところまでほぼ削れたところで、緩めてみます。

すると見事に緩みました。

分解した部品のネジを見てみると、ネジのゆるみ止め剤が塗られていました。

これは、なかなか緩みません。ネジのゆるみ止め剤をなんとかできれば、こんなにバラバラに切り刻む必要な無いと思うのですが・・・。

ネジゆるみ止め剤の効果を下げるためにヒートガンで温めるか、ガスケットリムーバーを使うか、でしょうか?

ここは次回の課題ですね。

と、いうことで、とりあえず無事分解終了です。

AELLAのフレームスライダーの部品の発注方法

AELLAの補修部品は、ネジ1本から購入可能です。

補修部品の注文は、オンラインショップにある、こちらの「お問合せ/補修部品」のページから行います。

入力フォームに必要な補修部品などを記入すれば、後日、見積もりがメールで届きます。見積もり内容が納得できれば、正式発注となります。

補修部品の代金は、銀行振込または代引きとなります。

ちなみにわたしが発注した補修部品は次のとおりで、補修部品代は、送料込みで12,000円弱でした。

  • No.2 プレート Rh × 1
  • No.3 六角穴付きボルトM8L15 × 1
  • No.4 M8 ワッシャ × 1
  • No.5 スライダーヘッド × 1
  • No.8 鉄 六角穴付きボルトM10L85 × 2
  • No.9 M10ワッシャ × 2
  • No.10 ベースカラー25mm × 2
  • No.11 ゴムダンパー × 2

補修部品は、ひとつひとつ丁寧にパッケージされ、送られてきました。

AELLAのフレームスライダーの組み立て方

AELLAのフレームスライダーの組み立て方は10分もあれば十分終わるほどとても簡単なので、解説も簡単にします。

AELLAのフレームスライダーの組み立てには8mmの六角レンチを使います。

締め付けトルクは56Nmです。

AELLAのフレームスライダーは、エンジンをフレームに取り付けるボルトを使います。そのため、誤ってエンジンのネジ穴を壊してしまうと大変な出費となりますので、簡単な作業ですが、慎重に作業をしましょう。

作業をする時の注意点は次の3つです。

  • 元のボルトを外したら、エンジンのネジ穴に残っているネジの緩み留め剤をきれいに取り除きましょう。
  • ボルトを閉める時はトルクレンチを使ってトルク管理をしっかりしましょう。
  • ネジロック剤は必ず使いましょう。ボルトが緩むとエンジンのネジ穴がダメになってしまうことがあります。

まとめ

冷えゴケで壊してしまったAELLAのフレームスライダー。

転倒でマフラー、ステップ、グリップエンドに傷がついてしまいましたがAELLAのフレームスライダーのおかげでカウルは無傷でした。
※ マフラーの傷は、「バイクのマフラーの傷をDIYで消す 〜30分でS1000RRのマフラーの傷をリペア〜」で解説していますが、30分ほどの作業であまり目立たないほどリペアすることができました。

その代わり、AELLAのフレームスライダーは使い物にならないくらい壊れてしまいました。

そこで、AELLAの補修部品はネジ1本から購入可能なので、フレームスライダーの補修部品を注文して修理することにしました。

補修部品の注文は、オンラインショップにある、こちらの「お問合せ/補修部品」のページから行います。

入力フォームに必要な補修部品などを記入すれば、後日、見積もりがメールで届きます。見積もり内容が納得できれば、正式発注となります。

補修部品の代金は、銀行振込または代引きとなります。

ちなみにわたしが発注した補修部品は次のとおりで、補修部品代は、送料込みで12,000円弱でした。

AELLAのフレームスライダーの組み立て方は10分もあれば十分終わるほどとても簡単な作業です。

しかし、AELLAのフレームスライダーは、エンジンをフレームに取り付けるボルトを使うので、誤ってエンジンのネジ穴を壊してしまうと大変な出費となります。

そこで、簡単な作業ですが、次の3つの注意点を守って慎重に作業をしましょう。

  • 元のボルトを外したら、エンジンのネジ穴に残っているネジの緩み留め剤をきれいに取り除きましょう。
  • ボルトを閉める時はトルクレンチを使ってトルク管理をしっかりしましょう。
  • ネジロック剤は必ず使いましょう。ボルトが緩むとエンジンのネジ穴がダメになってしまうことがあります。

では、みなさんのん参考になれば嬉しいです。

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