先日、バイク用品店に行く機会があって、店内をウロウロしているときにワコーズ CHA-C チェーンクリーナーを見つけました。
わたしがバイクのチェーンを掃除するときはKURE(呉工業) チェーンクリーナーを使っていていました。
ワコーズ CHA-C チェーンクリーナーは以前から気になってはいたのですが、クリーナーとしてはそれなりの高価な製品なので、なかなか手を出せずにいました。
しかし今回、意を決して購入し、いつも使っているKURE(呉工業) チェーンクリーナーと洗浄力などの違いを比べてみることにしました。
すると、それぞれ長所と短所があり、それぞれ特徴がありました。
そのため、おすすめするチェーンクリーナーは
バイクスタンドを使わずにタイヤを少しずつ回しながらチェーンを掃除する場合:KURE(呉工業) チェーンクリーナー
バイクスタンドを使ってチェーンを一気に掃除する場合:ワコーズ CHA-C チェーンクリーナー
ではこの後、2つのチェーンクリーナーの長所と短所、そしてそれぞれの特徴と、おすすめする理由をお伝えしたいと思います。
なお、チェーンオイルの選び方は「バイク用チェーンオイルの選び方 ドライ?ウエット?~【7選】おすすめチェーンオイル~」で解説していますので、ご興味のある方はぜひどうぞ。
KUREとワコーズのチェーンクリーナの価格を比較
まずは、価格を比較してみたいと思います。
なお、価格は、Amazonでの販売価格としました。
- KURE(呉工業) チェーンクリーナー 760ml 約850円 (1.1円/ml)
- ワコーズ CHA-C チェーンクリーナー 330ml 約2,000円 (6.0円/ml)
こうして比べてみると、ワコーズ CHA-C チェーンクリーナーはKURE(呉工業) チェーンクリーナーは単位量の価格が6倍近く高いことがわかります。
となると、ワコーズ CHA-C チェーンクリーナーはKURE(呉工業) チェーンクリーナーよりはるかに高い何らかのメリットが無いと使う価値は無いということになります。
KUREとワコーズのチェーンクリーナの洗浄力を比較
まずは、洗浄前のチェーンの状態をご覧ください。
前回の清掃、注油から約500㎞ほど走行しています。
使っているチェーンオイルはD.I.Dのチェーンルブです。
まずは、KURE(呉工業) チェーンクリーナー、続いて、ワコーズ CHA-C チェーンクリーナーでチェーンの汚れを落としていきます。
結果は・・・
どちらもこの程度まで汚れを落とすことが出来ました^^;
すみません、どちらのクリーナを使ってもこの程度まで汚れが落ちてしまうので、写真に違いが出ないのです^^; なので、写真1枚で済ませていただきます。
ちなみにですが、ワコーズのCHG チェーンガードのようなドライタイプのチェーンオイルだと、KURE(呉工業) チェーンクリーナーでもワコーズ CHA-C チェーンクリーナーでも汚れの落ち具合ほとんど変わらず、非常に悪いです。
KUREとワコーズのチェーンクリーナを使ってみての感想
ただ、落ち具合と使い心地はこの2つのクリーナーで全く違います。
- 吹き付けた後にブラシでこすると汚れがクリーナーに溶け込まなくはないが、ワコーズ CHA-C チェーンクリーナーと比べるとかなり劣る
- ある程度汚れが浮いてきたら、噴射の圧力で汚れを吹き飛ばしたり洗い流すように使うとよい
- 洗浄方法は、10~20㎝程度の間隔でクリーナーを吹きかけブラッシングで汚れを浮かし、クリーナーの噴射圧で汚れを吹き飛ばすようにする。この方法がベストな使い方のような気がする
また、結果としてKURE(呉工業) チェーンクリーナーは、ワコーズ CHA-C チェーンクリーナーに比べると汚れを落とすのに時間がかかってしまいます。
- チェーンに吹き付けた後の乾燥が非常に遅い(メーカーのホームページには非乾燥となっています)
- 吹き付けた後ブラシでこすると、汚れがクリーナーに簡単に溶け込んでくる
- 汚れが浮いてきたらウエスなどでふき取るのが良さそう
- 洗浄方法は、まずはチェーン全体にクリーナを吹き付け、その後、ブラッシングで汚れを浮かせる。最後にウエスで汚れをふき取る、この方法がベストな使い方のような気がする
また、結果としてワコーズ CHA-C チェーンクリーナー は、KURE(呉工業) チェーンクリーナーより汚れを落とす時間は短くて済むが、最後の汚れを拭き上げる工程が思いのほか面倒くさい、と言ったところです。
だだ、ワコーズ CHA-C チェーンクリーナーは汚れを浮かせた後、水で洗い流すことが出来るようですね。
こちらの動画をご覧ください。
しかし、チェーンを水洗いした後は水をふき取って乾燥するまでチェーンルブを使うことが出来ないので、それまで待っておくのが面倒くさいな、と思ってしまうのです。
洗車もチェーンの掃除も、お手軽、簡単、綺麗がわたしのコンセプトですので^^;
それに、チェーンを水洗いするのが前提ならMOTOWNのチェーンデグリーザーでもいいのでは?と思ってしまうのです。
また、ワコーズのCHL チェーンルブは水置換性と言って水に濡れた物質の表面からその水を剥がす性質があり、チェーンがある程度濡れていても使用することが出来ますが、チェーンルブまでワコーズの製品を使うのはワコーズの回し者みたいで・・・、と思ってしまうわたしなのです^^;
KUREとワコーズのチェーンクリーナ、ベストな選択は?
では、KURE(呉工業) チェーンクリーナーとワコーズ CHA-C チェーンクリーナーとではどちらがいいかというと、それぞれいいところがあります。
KURE(呉工業) チェーンクリーナーのいいところは
- 価格が安い
- 噴射圧で汚れを吹き飛ばしたり洗い流しやすい
ワコーズ CHA-C チェーンクリーナーのいいところは
- 乾燥しにくい(乾燥しない)
- 汚れが浮きやすい
また、ベストな使い方はそれぞれ次の通り。
KURE(呉工業) チェーンクリーナーの使い方
- 10~20㎝程度の間隔でクリーナーを吹きかけブラッシングで汚れを浮かし、クリーナーの噴射圧で汚れを吹き飛ばす
- チェーン全体にクリーナを吹き付けブラッシングで汚れを浮かせ、最後にウエスで汚れをふき取る
ワコーズ CHA-C チェーンクリーナーの使い方
以上のことから、ベストな選択は
バイクスタンドを使わずにタイヤを少しずつ回しながらチェーンを掃除する場合
理由
- KURE(呉工業) チェーンクリーナーは、10~20㎝程度の間隔でクリーナーを吹きかけブラッシングで汚れを浮かし、クリーナーの噴射圧で汚れを吹き飛ばすようにする。この方法がベストな使い方だから。
- 乾くのが早いので、チェーン全体の掃除が終わったころにはチェーンクリーナーは乾いているので拭き取る必要がないから。
バイクスタンドを使ってチェーンを一気に掃除する場合
理由
- ワコーズ CHA-C チェーンクリーナーは、チェーン全体にクリーナを吹き付け、その後、ブラッシングで汚れを浮かせる。最後にウエスで汚れをふき取る、この方法がベストな使い方だから
- ウエスで汚れをふき取るのも、バイクスタンドが有れば割と簡単に出来るから
まとめ:比べてみました バイクのチェーンクリーナー KURE VS ワコーズ
アパートやマンションに住んでいる方は、水を使っての洗車やチェーンの清掃は少し難易度が高いのではないでしょうか?
わたしも現在アパートに住んでいるので、水を使ってのチェーンの清掃はなかなか難しい環境にあります。
かといって、コイン洗車場で洗車のついでにチェーンの洗浄をするには時間がかかってしまい、ほかに洗車を待っておられる方がいらっしゃれば気が引けてしまいます。
そのため、今回は水洗いをしない前提でチェーンクリーナーを比較し、その結果、それぞれの製品の長所が見えてきました。
そして、その、それぞれの長所を生かした清掃方法の一つを、今回はご提案できたのではないかと思っています。
今回ご紹介したKURE(呉工業) チェーンクリーナーとワコーズ CHA-C チェーンクリーナーは、価格的には対極にある製品だと思います。
また、これらの製品以外にもたくさんのチェーンクリーナーがあり、それぞれ特徴があるはずです。ですので、今回ご紹介した方法が決してベストではないと思っています。
ほかにも良い製品や良い清掃方法があると思いますが、それでも今回の記事が皆さんの参考になれば嬉しいです。
なお、チェーンオイルの選び方は「バイク用チェーンオイルの選び方 ドライ?ウエット?~【7選】おすすめチェーンオイル~」で解説していますので、ご興味のある方はぜひどうぞ。
では、皆さんの参考になれば嬉しいです。