BMWのRninTシリーズのハンドルは、日本人の標準的な体格の方にとって幅が広めでしかも少し遠め。もう少し幅が狭く、もう少し手前にハンドルがあれば。そう思う方も少なくないでしょう。
わたしは小柄な体型なので、もう少し幅の狭いハンドルに交換したいな。そう思う1人です。
一方で、RninTシリーズはフロントの接地感が少し薄く感じます。そのため、ハンドルを交換するのならこれ以上手前に来てほしくないとも思うのです。ハンドルが手前に来るとフロントの接地感がさらに薄くなってしまうから。
そんな時に見つけたのがAELLA(アエラ)のアルミテーパーハンドル。アエラのアルミテーパーハンドルは、ノーマルハンドルに対して幅が70mmショート。他はノーマルハンドルとほぼ同じポジションです。
アエラのアルミテーパーハンドルは、幅は狭くしたいけどフロントの接地感を落としたくない。そんな方におすすめのハンドルです。
ではこの後、アエラのアルミテーパーハンドルとノーマルハンドルの違いを解説します。
また、ハンドルの交換方法も解説しますので、RninTのハンドルを交換しようかな?と思っている方は、続きをぜひチェックしてください。
BMW RnineTのハンドルは幅広で少し遠い
BMWのRnineTシリーズのハンドルは、日本人の一般的な体型の方にとって少し広め。それに、見た目以上に遠くにあります。それは初めてRnineTに跨った人が「こんなに広くて遠いの?」と驚いてしまうほど。
わたしのように身長が低いと(162cm 56kg)ハンドルのフルロックUターンでは上半身を前に倒さないと腕が突っ張ってハンドルを切れないほどの広さと遠さです。
広くて遠い位置にあるので、狭くて手前に来るハンドルに替えたくなる気持ちは非常に分かります。
ただ、RnineTの場合は、あまり手前に来るハンドルに交換することをお勧めしません。特に、体重の軽い方は。
その理由は、RnineTのフロントは接地感がもともと少し薄いと感じているからです。ハンドルを手前に持ってくるとバイクにかかる荷重が後ろに移動し、フロントの接地感がさらに弱くなってしまうから。
ワインディングを走っている時にフロントのグリップ感が希薄だと感じている方は、手前に来る形状のハンドルに交換する時は注意が必要でしょう。
アエラのアルミテーパーハンドルは幅が狭いだけのほぼ純正形状
アエラのアルミテーパーハンドルは、幅が狭いだけで形状はほぼ純正と同じ。
片側3.5mm。全体で70mmほど純正のハンドルより狭い作りになっています。
アエラのアルミテーパーハンドルは純正のハンドルと比べ、次のようになっています。
- 幅:70mmショート
- 高さ:2mmロー
- 前後:2mm手前
わたしのようにハンドルが手前に来すぎてフロントの接地感が希薄になるのを嫌う方にとってアエラのアルミテーパーハンドルは、よい選択と言えるでしょう。
RnineTのハンドルパイプ径は次のようになっています。
※実測のため、多少誤差があることをご了承ください。
- グリップ部:22.4mm
- クランプ部:28.5mm
アエラのアルミテーパーハンドルは、わたしが選んだ ホワイト(無着色アルマイト)
ブラックの2色展開です。
BMW RnineT Scramblerのハンドルの交換方法
BMWのRnineT Scramblerのハンドルをアエラのアルミテーパーハンドル ホワイト(無着色アルマイト)に交換しましたので、交換方法を解説したいと思います。
Scramblerに限らずRacer以外のRnineTなら交換方法は同じですので、参考にしてください。
まず最初に左右のバーエンドを外します。
次はアクセル側のスイッチボックスを外します。
スイッチボックスの下のネジを外します。サイズはT9ではかかりが浅くT8ではガタ付きが大きい微妙なサイズです。使う工具の精度でどちらを使うを選んでください。
ネジを外したらスイッチボックスの下半分を外します。この時点ではスイッチボックスの上側はネジで固定されています。スイッチボックスは2本の細い爪が付いていますので、折らないように慎重に作業しましょう。
次はスイッチボックスの上半分を外すために、配線の奥に隠れているネジを外します。このネジもT9ではかかりが浅いしT8ではガタ付きが大きい微妙なサイズです。
スイッチボックスの上半分を外すと、グリップ横にネジが現れます。このネジはアクセルグリップを固定するためのネジなので外してしまいます。
ハンドルが固定された状態では配線が突っ張ってアクセルグリップを外せません。ですので、ハンドルを外した後でアクセルグリップとクラッチ側のグリップを一緒に外します。
次は左側のグリップを外します。左側のスイッチボックスは分解する必要はありません。
グリップをめくるとネジが現れますこのネジはクラッチ側のグリップを固定するためのネジなので、外してしまいましょう。
続けて、左右のミラーとミラーと共締めのブレーキレバーとクラッチレバーを外します。
外したブレーキレバーとクラッチレバーがブラんとなるので、ブレーキホースやクラッチホース、その他の配線を引っ張りすぎないよう、また、タンクやヘッドライトカバーにぶつけて傷がつかないように気をつけましょう。
いよいよハンドルを外していきます。
ハンドルを固定しているボルト4本を外します。外す順番は、手前(下)を外した後に奥(上)を外しましょう。
ブラケット?は固定されていないので、ハンドルを外した時に落とさないよう慎重に作業しましょう。
ハンドルを外した後にアクセルグリップとクラッチ側のグリップを抜き取れば、ノーマルハンドルの取り外しは終了です。
では、アエラのアルミテーパーハンドル ホワイト(無着色アルマイト)を取り付けましょう。
取り付ける前にハンドルに下準備を2つほどしましょう。
一つ目は、アクセル側のスイッチボックを固定するための穴にペイントをします。
アエラのアルミテーパーハンドルにはアクセル側のスイッチボックスを固定するための穴が2箇所空いています。RnineTのモデルイヤーによってどちらかの穴を使いますが、スイッチボックスを組み付ける際にどちらの穴かわからなくなってしまいます。
そこで、使用する穴にペインを施します。ペイントをすることで取り付け穴を見つけやすくなり、スイッチボックスの組み付けがスムーズに行えます。
スイッチボックスの取り付け穴は次の通りです。
- 2020年まで:外側
- 2021年以降:内側
2つ目は、ハンドルの固定位置に目印をつけます。y
ハンドルの中心を出すのは少し難しいので、ノーマルのハンドルを参考にブラケット位置を交換するハンドルにマスキングテープで目印をします。
また、マスキングテープを貼ることでブラケットでハンドルに傷がつくのを防ぐことができます。
写真では内側2箇所にもマスキングテープを貼っていますが、この2箇所に貼ってしまうとハンドルを固定した時に剥がすことができません。
ハンドルの取り付けは、取り外しの逆の手順。さほど難しくない作業なので、ポイントだけ解説していきましょう。
ハンドルにつけた目印を参考にハンドルを固定します。
ボルトを締める順番は、上(前方)→下(後方)です。
締め付けトルクは
- 上(前方):30N・m
- 下(後方):19N・m
ブレーキレバーとクラッチレバーを取り付けます。
ボルトは上→下の順番で締め付けます。締め付けトルクはどちらも8N・mです。
組み付けの際に、クラッチレバーとミラーフォルダーの塗料がハンドルに付いてしまいます。
パーツクリーナーである程度は取れますが、一部取れなかったり傷がついてしまいました。
塗料の付着や傷を防ぐため、マスキングテープなどで養生をおすすめします。
まとめ:【解説】BMW RnineT のハンドルの交換方法 ~アエラのアルミテーパーハンドルに交換しました~
BMWのRninTシリーズのハンドルは、日本人の標準的な体格の方にとって幅が広めでしかも少し遠め。もう少し幅が狭く、もう少し手前にハンドルがあれば。そう思う方も少なくないでしょう。
わたしは小柄な体型なので、もう少し幅の狭いハンドルに交換したいな。そう思う1人です。
一方で、RninTシリーズはフロントの接地感が少し薄く感じます。そのため、ハンドルを交換するのならこれ以上手前に来てほしくないとも思うのです。ハンドルが手前に来るとバイクにかかる荷重が後ろに寄り、フロントの接地感がさらに薄くなってしまうから。
そんな時に見つけたのがAELLA(アエラ)のアルミテーパーハンドル。アエラのアルミテーパーハンドルは、幅がノーマルハンドルに対して70mmショート。高さは2mmローで、2mm手前と幅以外はノーマルハンドルとほぼ同じポジションです。
アエラのアルミテーパーハンドルは、幅は狭くしたいけどフロントの接地感を落としたくない。そんな方におすすめです。
では、みなさんの参考になればうれしいです。