SHOEI の X-Fifteen と Arai の RX-7X。どちらもそれぞれのメーカーの最高峰のフルフェイスヘルメット。
では、X-Fifteen と RX-7X のどっちがおすすめ?のと思っている方もいらっしゃるでしょう。
そこで、5年ほど使ったArai RX-7Xを先日、SHOEI X-Fifteenに買い換えたわたしが、それぞれのいいところと悪いところを解説します。
どちらのヘルメットを購入しても大きく失敗することはありません。しかし、小さな違いはあるので、どっちのヘルメットにしようかな?と迷っている方は続きを是非ご覧ください。
SHOEI X-Fifteen と Arai RX-7X を比較
SHOEI X-Fifteen と Arai RX-7X の基本的なスペックをまとめましたので、ご覧ください。
X-Fifteen | RX-7R | |
製品サイズ | XS (53~54㎝) S (55~56㎝) M (57~58㎝) L (59~60㎝) XL (61~62㎝) XXL (63~64㎝) | XS (54㎝) S (55~56㎝) M (57~58㎝) L (59~60㎝) XL (61~62㎝) |
重量 (ソリッドカラー) | XS : 1,491g S : 1,447g M : 1,513g L : 1,546g XL : 1,584g XXL : 1,584g | 非公開 |
重量 (グラフィックモデル) | S : 1,535g M : 1,581g L : 1,601g XL : 1,642g XXL : 1,667g | 非公開 |
防曇シート (ピンロックシート) | 標準装備 | オプション |
スポイラー | 標準装備 | オプション |
価格 | ソリッドカラー 74,800円(税込) グラフィックモデル 89,100円(税込) 〜 92,400円(税込) | ソリッドカラー 63,800円(税込) グラフィックモデル 72,600円(税込) |
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SHOEI X-Fifteen と Arai RX-7X のいいところ・悪いところ
では、SHOEI X-Fifteen と Arai RX-7X のどりらも所有しているわたしが、それぞれのいいところと悪いところをまとめましたのでご覧ください。
かぶりやすいのはSHOEI X-Fifteen
かぶりやすさはSHOEI X-Fifteenの方が若干いい感じ。というのが、Araiのヘルメットは頭の入り口が狭くなってるからです。
Arai RX-7Xは頭の入り口が狭いので、ヘルメットをかぶるたびに耳が引っ張られ、痛い思いをします。
一方、SHOEI X-Fifteenに限らずSHOEIのヘルメットはチークパットが厚めに作られているようで、ヘルメットを被るとほっぺたがキツく感じます。そのため、ちょっと痩せ気味のわたしでも薄いチークパットに交換しました。ですから、ほっぺたが大きな人はSHOEIのヘルメットを購入するときは気をつけた方がいいかもしれません。
重量はSHOEI X-Fifteenが軽い
Arai RX-7Xは重量が公表されていません。そこで実際に重量を測ってみました。ついでにSHOEI X-Fifteenも実測してみました。サイズはどちらもMです。
SHOEI X-Fifteenは1,538g。
Arai RX-7Xは1,623g。
85gほどSHOEI X-Fifteenが軽い結果になりました。製品誤差や秤の精度もありますが、SHOEI X-Fifteenの方が軽く作られていそうですね。
シールドを開けやすいのは圧倒的にArai RX-7X
シールドを開けやすいのは圧倒的にArai RX-7X。
RX-7Xのシールドは、まず、シールドをロックしているレバーを上に押し上げます。
するとシールドが半開きになるのでシールドのタブに指をかけ、上にもちあげるようにしてシールドを開けます。
一方X-Fifteenは、ロックボタンを押しながらシールドのタブに指をかけ、上に持ち上げるようにしながらシールドを開けます。
X-Fifteenはロックボタンのクリック感がなかったり、ストロークが浅かったりと作りが非常に悪く、そのおかげでシールドを開けるのに毎回苦労します。
しかも、このロックボタンの作りの悪さが原因で最悪、ロアインテークのシャッターが壊れてしまいます。
詳しくは次の記事で解説していますので、気になった方はチェックしてください。
風切り音はどっちも同じくらい
走行中の風切音の大きさは、SHOEI X-Fifteen も Arai RX-7Xも同じくらい。どちらのヘルメットも静かだとわたしは感じています。
ただ、SHOEI X-Fifteenは風切音に限らず、音が少しこもって聞こえます。こもった音はちょっと苦手、といった方はSHOEI X-Fifteenは要注意かもしれません。
ベンチレーションはどっちも同じくらい
ベンチレーションの良さはSHOEI X-Fifteen も Arai RX-7Xも同じくらい。
SHOEI X-Fifteenの空気導入口は1箇所。シャッターは3箇所あります。
Arai RX-7Xの空気導入口は3箇所。シャッターも3箇所です。
ただしSHOEI X-Fifteenは空気の取り入れ口が大きいので、虫が入り込みやすいといったデメリットがあります。
インカムの付けやすさはどっちもどっち
インカムの取り付けやすさはどっちもどっち。
インカム本体の取り付けやすさはArai RX-7Xが上。
Arai RX-7Xはインカムのベースを差し込んで取り付けることができますが、SHOEI X-Fifteenは差し込む隙間がありません。そのため、SHOEI X-Fifteenはインカムのベースを両面テープを使って取り付ける必要があります。
しかし、スピーカーの取り付けやすさはSHOEI X-Fifteenが上。
SHOEI X-Fifteenはヘルメット本体にスピーカーを取り付ける専用ホールが設けられています。そのため、スピーカーの取り付け位置で悩む必要がありません。ただし、大きなスピーカーは取り付けることができないので注意が必要です。
一方、Arai RX-7Xはチークパットを取り外し、取り外したチークパット内にスピーカーを取り付ける必要があります。スピーカーの取り付け位置を微調整できるといったメリットはありますが、スピーカーから伸びているコードの処理が煩雑になりやすいといったデメリットもあります。
SHOEI X-Fifteenにインカムを取り付ける方法は次の記事を参考にしてください。
SHOEI X-Fifteenはシールド以外のオプションを買う必要がないのがいい
SHOEI X-Fifteenは防曇シート(ピンロックシート)とスポイラーが標準装備。
一方、Arai RX-7Xは防曇シート(ピンロックシート)もスポイラーもオプション扱い。
Arai RX-7X用の防曇シート(ピンロックシート)は3,080円(税込)。レーシングスポイラーは5,500円(ライトスモークは4,400円)。2つ合わせて8,580円。
SHOEI X-Fifteenのソリッドカラーが74,800円(税込)。Arai RX-7Xのソリッドカラーが63,800円(税込み)。その差11,000円。
Arai RX-7Xに防曇シート(ピンロックシート)とスポイラーを購入すると、SHOEI X-Fifteenと価格差はほぼ無くなりますね。
なお、Arai RX-7X用の防曇シート(ピンロックシート)をレビューしていますので、気になった方は是非ご覧ください。
シールドの選択肢はSHOEI X-Fifteenが多い
シールドはSHOEI X-Fifteenの方が多くラインナップされています。特に、ミラーシールドの選択肢はSHOEI X-Fifteenが断然上です。
Arai RX-7Xにもミラーシールドはありますが、サンバイザータイプになってしまいます。
アライの場合、通常形状のミラーシールドは社外品しかないのが残念なところ。
社外品のミラーシールドの耐久性は次のブログで書いていますので、気になった方は是非ご覧ください。
内装の脱着のしやすさはどっちもどっち
内装の脱着のしやすさはどっちもどっち。特にチークパットの脱着のしやすさは一長一短あります。
SHOEI X-Fifteenはホックを使ってチークパットを固定します。そのため、チークパットを取り付けるときはきっちりと位置を合わせないとホックがはまりません。
Arai RX-7Xは、チークパットを差し込んで固定する方法を採用しています。そのため、割と簡単にチークパットを取り付けることができるのですが、取り付けに慣れていないと差し込む場所が分かりにくいといったデメリットがあります。
まとめ:【どっちが最強?】SHOEI X-Fifteen と Arai RX-7X
SHOEI X-Fifteen と Arai RX-7X。どちらもフルフェイスヘルメットの最高峰です。どちらのヘルメットにもいいところと悪いところがあります。
ですから、どちらを選んでも大きく失敗することはないでしょう。ただし、かぶり心地は両者で大きく違いますので、購入の際は一度試着をすることをおすすめします。
では、皆さんの参考になればうれしいです。