シートバッグは、キャンプツーリングに必要なアイテムの一つ。シートバッグを使う目的はただ1つ。「キャンプツーリングで必要なアイテムを入れるため」です。
目的は1つなのに、シートバッグはいろんなサイズがあります。なぜでしょうか? それは、人によってキャンプツーリングに持っていくアイテムが違うからです。
また、キャンプツーリングの初心者は、スタイルが定着していないため、持っていくアイテムが毎回変わりがち。
持っていくアイテムが変わったので、それまで使っていたシートバッグでは入らなくなった。そんなことにならないために、キャンプツーリングの初心者が初めてシートバッグを選ぶ時は、容量が60L以上の大型シートバッグをおすすめします。
このあと、キャンプツーリング歴30年以上のわたしが、大型シートバッグを選ぶ3つのポイントと、そのポイントに沿って選んだおすすめ大型シートバッグをご紹介します。
シートバッグ選びで失敗したくない方は、最後までぜひご覧ください。
初めてのシートバッグは60L以上の大型がおすすめ
キャンプツーリング初心者にとって、シートバッグを選ぶのはとても難しいことです。初心者は、キャンプツーリングのスタイルが定着していないため、持っていくアイテムが毎回変わってしまうからです。
それに、コンパクトなキャンプ道具は高価になりがち。逆に、安いアイテムは、収納サイズが大きくかさばってしまいます。
キャンプツーリングに必要なアイテムを一通り揃える必要がある初心者がすべてのキャンプアイテムを高価なコンパクトアイテムで揃えるのは、予算的に苦しくなってしまうでしょう。
そのため、持っていくアイテムが変わっても対応でき、安価なアイテムでも十分収納できる60L以上の大型シートバッグが初めてのシートバッグにはおすすめなのです。
下の写真は、わたしがキャンプツーリングに持っていくアイテムです。
このアイテムをと、イガヤのキャンプツーリングシートバッグ(50〜64L)に収納すると、次の写真のようになります。
まだまだ余裕はありますが、この他に着替え一式と食料品が入ることになります。
また、わたしが使っているテントとシュラフはとてもコンパクトに収納できる物であることをご承知おきください。
大型シートバッグの選ぶ3つのポイント
大型シートバッグを選ぶ時のポイントは次の3つ。
- 取り付け方法:自分のバイクに合う取り付け方法を選びましょう。
- 取り出しやすさ:必要なものをサッと取り出せるよう、開口部が大きく、荷物の出し入れがしやすいものを選びましょう。
- 素材:耐久性のある防水素材が望ましいです。荷物が濡れてしまうと、衣服やテントなどが濡れてしまい、不快な思いをすることになります。
ポイント1:取り付け方法
自分のバイクに合った取り付け方法のシートバッグを選びましょう。
特に、シートが小さなSS(スーパースポーツ)はシートバッグが安定しにくいので、取り付け方法が重要になってきます。
ポイント2:取り出しやすさ
シートバッグは荷物を入れることに目が行きがちですが、必要なものをサッと取り出せるよう、開口部が大きく、荷物の出し入れがしやすいものを選ぶことも、ポイントになります。
ポイント3:素材
耐久性のある防水素材が望ましいです。荷物が濡れてしまうと、衣服やテントなどが濡れてしまい、不快な思いをすることになります。
また、レインカバーが付属されているかも、シートバッグを選ぶ時のポイントにもなります。
【8選】キャンプツーリング おすすめ大型シートバッグ
キャンプツーリング初心者の人が初めて買うのにおすすめの大型シートバッグ(システムタイプ)を8製品ご紹介します。
HenlyBegins(ヘンリービギンズ) ツーリングシートバッグBASIC LLサイズ
- 容量:53~70L
- サイズ:H300×W525~685×D320(mm)(※サイドポケット部除く)
- 固定方法:ベルトによる4箇所固定
- レインカバー:付属
- 折りたたみ収納:可能
- 価格:24,200円(税込)
両サイドに設けられた可変ファスナーで、容量を53~70Lに変更可能。
バイクへの取り付けは、ベルト4本を使った一般的な取り付け方法。
荷物の出し入れは、両サイドと上部から。
収納時は、コンパクトに折りたたみ可能。
カラーは、ブラックの他にグリーンあり。
DH-724 ツーリングシートバッグBASIC ブラック LLサイズはヘンリービギンズがリリースするシートバッグのなかのスタンダードモデルです。このシートバッグを基準に、必要な機能を付加したモデル(DH-760 シートバッグPROⅡ LLサイズ)を選ぶか、もしくは機能を削ぎ落としたモデル(DH-750 キャンプシートバッグ システム バッグ単体(ポーチ無し))を選ぶと良いでしょう。
HenlyBegins(ヘンリービギンズ) シートバッグPRO II LLサイズ
- 容量:55~70L
- サイズ:H300×W530~690×D320(mm)(※サイドポケット部除く)
- 固定方法:イージーリングベルト+2本のサブベルト+スライドストッパー
- レインカバー:付属
- 折りたたみ収納:可能
- 価格:29,700円(税込)
両サイドに設けられた可変ファスナーで、容量を55~70Lに変更可能。
バイクへの取り付けは、イージーリングベルトと2本のサブベルトで固定。
さらに、小型シートにはスライドストッパーでバッグ本体の前ズレを軽減。
荷物の出し入れは、両サイドと上部から。
収納時は、コンパクトに折りたたみ可能。
SSのようにリヤシートが小さなバイクには、ツーリングシートバッグBASIC LLサイズを選ぶより、スライドストッパーとサブベルトが装備されたDH-760 シートバッグPROⅡ LLサイズの方が安定して取り付け得られるでしょう。
HenlyBegins(ヘンリービギンズ) キャンプシートバッグ システム コンプリートセット(ポーチ付き)
- 容量:77L(本体65L+ポーチ12L)
- サイズ:H350×W550×D350(mm)(※ポーチ除く)
- 固定方法:ベルトによる4箇所固定+ずれ防止用の差し込みテープ(スライドストッパー)
- レインカバー:付属
- 折りたたみ収納:可能
- 付属品:ポーチ×5
- 価格:28,050円(税込)
シートバッグ本体の容量65Lとポーチの容量12Lを合わせて77L。
バイクへの取り付けは、ベルト4本とずれ防止用の差し込みテープ(スライドストッパー)
※ずれ防止用の差し込みテープは、小型のタンデムシートの場合のみ使用可能
荷物の出し入れは、両サイドと上部から。
収納時は、コンパクトに折りたたみ可能。
DH-750C キャンプシートバッグ システム コンプリートセット(ポーチ付き)は、幅が550mmと他のシートバッグと比べて少し狭いため、テントポールやチェア、テーブルなどの長尺ものを入れるには、事前に確認の必要がありそうです。
IGAYA(イガヤ) キャンプツーリングシートバッグ
- 容量:50~64L
- サイズ:H310×W600~730×D350(mm)
- 固定方法:ベルトによる4箇所固定
- レインカバー:付属
- 折りたたみ収納:可能
- 価格:14,080円(税込)
両サイドに設けられた可変ファスナーで、容量を50~64Lに変更可能。
バイクへの取り付けは、ベルト4本を使った一般的な取り付け方法。
荷物の出し入れは、両サイドと上部から。
収納時は、コンパクトに折りたたみ可能。
キャンプツーリングシートバッグは、必要にして十分な機能を備え、それでいて価格は14,080円(税込)と今回ご紹介した中で最安値。コストパフォーマンスが非常に高いモデルです。
TANAX(タナックス) キャンピングシートバッグ2
- 容量:59~75L
- サイズ:H350×W620~820×D350(mm)(※サイドポーチを含む)
- 固定方法:ベルトによる4箇所固定+セフティベルト
- レインカバー:付属
- 折りたたみ収納:可能
- 価格:14,080円(税込)
両サイドに設けられた可変ファスナーで、容量を59~75Lに変更可能。
バイクへの取り付けは、ベルト4本を使った一般的な取り付け方法に加え、セフティベルトによる固定。
荷物の出し入れは、両サイドと上部から。
収納時は、コンパクトに折りたたみ可能。
キャンピングシートバッグ2は使ってるライダーが多いシートバッグの1つでしょう。
キャンピングシートバッグ2はブラックの他にアクティブオレンジ、アンバーブルー、赤パイピング仕様の全4色展開となっています。
TANAX(タナックス) グランドシートバッグ
- 容量:70L(上部:40L 下部:30L)
- サイズ:上部:H200×W600×D350(mm) 下部:H190×W600×D350(mm)
- 固定方法:ベルトによる4箇所固定+セフティベルト
- レインカバー:付属
- 折りたたみ収納:可能
- 価格:14,080円(税込)
上部バッグ40Lと下部バッグ30Lの2層構造。
バイクへの取り付けは、ベルト4本を使った一般的な取り付け方法に加え、セフティベルトによる固定。
荷物の出し入れは、上部バッグは、両サイドと上部から。
下部バッグは、上部バッグをバイクから下ろすことなく荷物の出し入れが可能。
上部バッグは、収納時にコンパクトに折りたたみ可能。
グランドシートバッグの最大の特徴は、上下の2層構造であること。下部バッグはポリカーボネイト製なので、泥や雨に濡れた荷物も安心して収納できます。
また、上部バッグのみ、下部バッグのみの単体での使用も可能。
GOLDWIN(ゴールドウイン) ツーリングリアバッグ 78
- 容量:48~78L
- サイズ:H350×W480~680×D330(mm)
- 固定方法:ベルトによる4箇所固定
- レインカバー:付属
- 折りたたみ収納:可能
- 価格:21,120円(税込)
両サイドに設けられた可変ファスナーで、容量を48~78Lに変更可能。
バイクへの取り付けは、ベルト4本を使った一般的な取り付け方法。
荷物の出し入れは、両サイドと上部から。
収納時は、コンパクトに折りたたみ可能。
ツーリングリアバッグ 78は、ブラックの他にデジタルデザートカラーあり。
KOMINE(コミネ) ロングジャーニーシートバッグ
- 容量:59~82L
- サイズ:H330×W630~830×D350(mm)
- 固定方法:ベルトによる4箇所固定
- レインカバー:付属
- 折りたたみ収納:可能
- 価格:16,390円(税込)
両サイドに設けられた可変ファスナーで、容量を59~82Lに変更可能。
バイクへの取り付けは、ベルト4本を使った一般的な取り付け方法。
荷物の出し入れは、両サイドと上部から。
収納時は、コンパクトに折りたたみ可能。
まとめ:8選 キャンプツーリング おすすめ大型シートバッグ
キャンプツーリンでシートバッグ選びはとても重要です。
キャンプに必要なアイテム全てがシートバッグに入ることはもちろん、耐久性も重要です。ツーリング先でシートバッグが壊れたら大変な目に遭ってしまうので。
今回は、キャンプツーリングで使う大型シートバッグを8種類ご紹介しました。他にも大型のシートバッグはありますが、初心者の方でも安心して使える物を選んだつもりです。
今回ご紹介した8種類のシートバッグで、どれにするか迷ったら、タナックス、ヘンリービギンズ、イガヤの中から選べば大きく失敗することはないでしょう。特に、キャンプツーリング初心者の人や、初めてシートバッグを買う人は、この3ブランドのシートバッグから選ぶと良いでしょう。
タナックスとヘンリービギンズがリリーするシートバッグは歴史が長く、多くの人に支持されています。また、イガヤのシートバッグはわたしが長年使っていますが、今までに一度も壊れたことがなく、使い勝手に不満を感じたことがないことからおすすめ出来るシートバッグです。
では、皆さんの参考になればうれしいです。